先日、日本アポックでは社内研修の一環として、フィジカルアセスメント研修を行ないました。
フィジカルアセスメントとは、脈拍や呼吸数、体温、血圧、意識レベルなどのバイタルサインを収集し、評価(アセスメント)することをいいます。
薬剤師にとってのフィジカルアセスメントは医薬品の適正使用を評価するためのものであり、特に「副作用の早期発見」には有効な手段です。現場で実施している薬局はまだ少ないですが、今後在宅医療が進み他職種連携が進んでいくととても重要なスキルとなってきます。
では、今回の研修~薬物副作用とフィジカルアセスメント~の様子を紹介します。
第1部「視診と触診」
まずは、「視診」を行いました。薬剤師が患者さんをよく観察することで見つけることができる副作用について学びました。重篤な副作用である抗てんかん薬によるスティーブンジョンソン症候群など皮膚症状をよく観察することによって早期に発見することが出来ます。
次は、触診です。脈拍、呼吸、血圧、酸素分圧、体温などを聴診器や機器を使用し実際に測定を体験しました。
第2部「触診」
次は、フィジカルアセスメントモデル「フィジコ」を使用した研修でした。「フィジコ」はフィジカルアセスメント技術向上のための専用のシュミレーターです。聴診器を用いて気管支喘息や心不全、間質性肺炎などの呼吸音の聞きとりや、不整脈などの心音の聞き取りを行い正常時との違いを学びました。また、携帯型心電計を用いて心電図の読み方も学びました。今回の研修で、ハイリスク薬の副作用である間質性肺炎やQT延長がどのような症状なのかがよく分かりました。
今回の研修には実習生にも参加していただきました。